こんにちは、シュンゾーです。
今回は、自身や他者の感情をマネジメントするEQについて解説します。
EQとは「こころの知能指数」のことで、要するにIQの感情版です。
こんな人におすすめ
- 感情の浮き沈みが激しくて困っている
- イライラが表に出やすくて周囲の人とうまくいかない
- 人の感情の動きを読みたい
- 怒っている人がいると怖くて何もできない
EQのマネジメント法を学ぶと、これらの悩みはほとんど無くなります。
EQが及ぼす影響
自分の思い通りにならない状況に直面した時、取る行動次第で周囲に全く異なった影響を及ぼします。
大切なのは感情をコントロールする(抑える)ことではなくマネジメントする(管理する)することです。
コントロールはイライラを表に出さないように抑えている状態のことで、いくらコントロールしても機嫌の悪さは相手に伝わってしまい周囲をピリピリさせます。
マネジメントはイライラの感情とうまく付き合ってリセットし、明るい気持ちに転換できている状態のことで、周囲を笑顔にします。
上手くマネジメントできている状態とそうでない状態とで周囲に次のような影響を及ぼします。
- 相手の感情にも悪い影響を与えて殺伐とした雰囲気を生みだす。
- ネガティブがネガティブを呼ぶループが生まれやすい
- 相手の感情にも良い影響を与えて明るい雰囲気を生みだす。
- ポジティブがポジティブを呼ぶループが生まれやすい
このように、自らに降りかかるストレスによって起こる感情の変化に自身で気付くことができ、適切に対処することができるかどうかで他者に与える影響が180度変わります。
この積み重ねで周囲から自身への信頼と敬意が高まるか無くなるかが大きく変わり、自身やチームが達成したいゴールをスムーズに達成できるかの命運を分けます。
EQの4つの段階
EQには次の4つの段階があります。
- 自身の感情を知覚する
- 自身の感情をマネジメントする
- 相手の感情を知覚する
- 相手の感情をマネジメントする
自身の感情を知覚する
まずは自身の感情を知覚することが第一歩です。
図の通り、自身の感情を知覚できることが自身の感情のマネジメントや相手の感情の知覚を可能にします。
御自身に感情の変化が起きたとき、ふと我に返り自身が今どんな感情かを読み取り、それはどこから来ているのか、どの感情がどのような行動に結びついているかを分析し続けることが大切です。
それが癖付くと相手の行動から相手が今どんな感情なのかをある程度正確に読み取ることができるようになります。
自分自身の感情をマネジメントする
自分自身の感情をマネジメントすることは難しいことのように思えて実は簡単です。
- 大きく3回深呼吸する
- 自身やチームのゴールを確認する
- なるようになると心の中で3回唱える
人は怒っている時に呼吸を忘れています。
そのため脳に酸素がいかず、尚更理性的になれないのです。
自身の感情が乱れていると感じ取った時は、大きく深呼吸しましょう。
4秒かけて息を吸って4秒かけて息を吐きます。
これを3回繰り返すと気持ちがある程度落ち着きますので、そこから気持ちをポジティブに切り替えましょう。
また、感情が乱れる時は小さなことに囚われていたり、出来事が自身にとって重大なことのように感じていたりします。
小さな「現象」に囚われずに大きな「目的(ゴール)」を再認識したり、「なるようになるさ」「明日はくるさ」と楽観的になってみたりすると自身の感情を上手く転換できるでしょう。
相手の感情を知覚する
自身の感情を正確に知覚し適切にマネジメントできるようになったら、次は相手の感情を知覚するレベルです。
相手の感情を知覚できるとは次の状態を言います。
- 相手が望んでいることが何か判断できる
- 相手がどんな感情なのか判断できる
これらを正確に判断できると相手のためにこちらがどういう行動を取るべきかを判断できるようになります。
自身の感情を知覚できている方は、自身の行動がどんな感情から来ているのかを分析していますので、相手の行動から相手の感情を読み取ることができます。
また、行動心理学の書籍を読んで学ぶことも相手の行動から感情を読み取るのにおすすめです。
行動心理学全般を勉強したい方には、齊藤勇さんの著書「今日から使える行動心理学」がおすすめです。
1対1で相手の心理を詳しく知りマネジメントすることに特化したい方には、植木理恵さんの著書「すぐに使える行動心理学」がおすすめです。
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どちらも行動心理学を始めて学ぶ方に優しい内容ですので是非読んでみてください。
相手の感情をマネジメントする
相手の感情をマネジメントするポイントは次の3つです。
- まずはこちらが落ち着く
- 相手の名前を呼ぶ
- コミュニケーションの3つの力を使う
- 質問する力:状況を十分に理解しようとする
- 傾聴する力:共感を示し相手の立場に立って考える
- 伝える力:要点を明確にし、柔軟に解決する
あなたは相手にとっての鏡です。
あなたが取り乱していると相手も取り乱してしまいます。
反対にあなたが落ち着いて対応すると相手も落ち着きを取り戻す可能性が高いです。
また、人は怒っている時は下脳(感情を司る領域)が強く働いていますが、自身の名前を呼ばれると上脳(認知や判断の領域)が働き、下脳の働きを弱めてくれます。
要するに、人は自分の名前を呼ばれると理性的になるということですね。
また、相手に質問して話をさせることも効果があります。
質問に対して説明する時に情報を整理しようと上脳が働くためです。
そのため、話始めは感情をぶつけてくるかもしれませんが、共感しながら根気よく話を聴いている内に相手の感情は落ち着きを取り戻します。
あとは要点をまとめて相手に確認したり、柔軟な解決策を提案できると相手の行動が変わる可能性をぐっと高めます。
まとめ
今回はEQの重要性と実践ポイントについて解説しました。
以上のことを実践し、自分自身をリードする力を身に付けましょう。
以上、参考になれば嬉しいです。
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