こんにちは、シュンゾーです。
今回は、部下育成の悩みを解決するポジティブコーチングについて解説します。
コーチングは部下(チームメンバー)のパフォーマンスを改善する最も効果的な手法ですので、ビジネススキルの1つ、他者をリードする力を身に付けるには非常に有効です。
- 必死に教えてるのに部下がなかなか育たず困っている
- 優秀な部下に恵まれない
- 熱心にフィードバックしてるけど全然伝わってる様子がない
前提として、部下が育たないのは部下の力不足ではなく、コーチ(上司)の力不足です。
もちろん、極僅かなエリートは自身が活かすべきどんな強みがを持っているか、何が足りなくて何を補う必要があるかを自ら探し、習得することで勝手にぐんぐん育っていきます。
しかし、多くの人にとって自身に何が足りないか、何を必要としているかを経験の浅い内から自ら正確に把握することは非常に難しいことです。
コーチには、コーチングを通して部下の強みや不足しているものを部下自身が気付けるようすること、そして必要なリソースを提供することといった部下の成長に対するサポートが求められます。
コーチングとは
コーチングはトレーニングと特徴が異なります。
- 具体的な手順を提示し、1人で実行できるように引っ張っていくこと
- 発信力による指導方法
- 自分の力で目標を達成するために必要となる能力や行動を引き出すこと
- 質問力による指導方法
トレーニングはコーチが先導してチームメンバーを引っ張っていくのに対し、コーチングはチームメンバーが自力でゴールに辿り着けるようにサポートする役割を担います。
決まった手順を実行できるようにする時はトレーニング、考え方や行動の変化が必要な時はコーチング、といった使い分けが大切です。
コーチングのメリット
コーチングには、チームメンバーのパフォーマンスを改善し、仕事のやり方を変えさせる最も有効な方法ですが、それ以外にも次のような様々なメリットがあります。
- 全てのタスクが適切に遂行されるようになる
- 権限移譲に役立つ
- チームワークを向上させる
- 自分自身のリーダーシップスキルを向上させる
- チーム全体の想像力を高める
- 顧客やチームメンバーの満足度を高める
権限移譲の重要性と効果的な手順に関しては以下の関連記事を参考にしてください。
コーチングの原則
コーチングとは、質問力による指導方法です。
人間の意識領域は「有意識」と「無意識」に分かれています。
有意識領域は氷山の一角に過ぎず、ほとんどは無意識領域です。
この無意識領域を質問によって引き出すのが、コーチングの力です。
無意識領域を引き出すコーチングのステップは次の4つです。
- 傾聴による信頼構築
- 話し易い環境を作る
- アクティブリスニングを実践する
- 考えさせる質問で自ら答えを出してもらう
傾聴で信頼を構築しいよう
コーチングを成功させるためには、何より相手に信頼されることが大切です。
信頼されるためには、状況と相手の話を十分に理解することに努めましょう。
❌聞くこと
⭕理解すること
話し易い環境を作ろう
作業中や周囲に他者がいる場ではコーチングを行いません。
コーチングは、質問を重ねて相手の話をよく聞くことが根底です。
周囲に他者がいる場でコーチングを行うことで相手が話しにくい状況を作っているのです。
コーチングを行う際は、必ず1対1でリラックスした場を確保しましょう。
アクティブリスニングを実践しよう
アクティブリスニングを活用して話が続くように会話しましょう。
ポイントは次の2つです。
「朝御飯を食べましたか?」⇒「朝御飯は何を食べましたか?」
つまり、~と言うことですか?
考えさせる質問で自ら答えを出してもらおう
人が自ら出した答えは、コーチングの目的である自らを動かす力、すなわち主体性を生みます。
主体性を生むためには、コーチが言わせた答えではいけません。
ここまでのステップを1つずつ確実に踏みながら、考えさせる質問によって、自分自身で答えを出すサポートをしましょう。
- Who:誰が
- What:何を
- Why:なぜ
- When:いつ
- Where:どこで
- How:どのように
5W1Hが明確に答えとして出るように質問すると、より相手の実行力が確実になります。
ポジティブコーチングの具体的手順
ここまでのポイントを押さえて、実際にポジティブなコーチングを実践しましょう。
具体的な手順は次の通りです。
- 観察する
- 結果を確認する
- 行動を観察する
- フィードバックのやりとり
- ポジティブにフィードバックする
- 話をよく聞き、共感を示す
- 期待されることを確認する
- オープンエンドの質問を繰り返して課題点と原因を明確にする
- 改善方法について5W1Hの質問で具体的に引き出す
- 変更点を合意する
- 要点をまとめ、繰り返す
- 合意した内容を記録に残す
- フォローアップする
- 時間をかけて観察する
- 改善された点についてポジティブにフィードバックする
相手を否定せず、常にポジティブな意図を想定しながらコーチングを進めましょう。
根気強く続けていけば、チームメンバーのパフォーマンス改善を実現できるようになります。
まとめ
今回は、ポジティブなコーチングを通してチームメンバーのパフォーマンスを改善することについて解説しました。
ポジティブコーチングを実践し続けて、チームメンバーのパフォーマンスを効果的に改善しましょう。
以上、参考になれば嬉しいです。
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