【やる気スイッチON】4つの行動スタイルとそれぞれのアプローチ方法を解説

こんにちは、シュンゾーです。

今回は、他者をリードする力の1つとして、モチベーションを分ける4つの行動スタイルと、それぞれの行動スタイルに合わせたアプローチの方法について解説します。

チームビルディングにおいて、チームメンバーのモチベーションをどのように上げるかが最も重要な要素です。

チームメンバーをよく知り、どうアプローチすればやる気になってくれるか、してはいけないアプローチ方法は何かを知ることは何にも欠かせない必須事項です。

目次

他者にモチベーションを与える

「仕事をしっかり行おう」というモチベーションを与える要素は、人によって異なります。

あなた自身にモチベーションを与えるものだけでなく、チーム全体にモチベーションを与えるものを理解して、高いパフォーマンスが発揮されるような環境を作らなければなりません。

一般に、誰でも当てはまる、次のようないくつかのモチベーションのカテゴリーがあります。

  • 意味のある仕事
    • 人は、自分が違いを作り出していることを知りたいと思う
  • 結果を生む仕事
    • 人は、仕事をうまく行うと達成感を得る
  • 課題
    • 人は、新しいことを提示されると、習熟したいと考える
  • 敬意とレコグニション(認定・表彰)
    • 人は、敬意とレコグニションのある環境では、最善を尽くす
  • コントロール
    • 人は、物事に関わりたい、意思決定のプロセスに参加したい、任されたいと考える

モチベーションと行動スタイル

人は一般に4つの行動スタイルに分けることができ、その行動スタイルはモチベーションに影響を与えます。

4つの行動スタイル

  • コントローラー
  • プロモーター
  • アナライザー
  • サポーター

行動スタイルを知ると、他者や自分自身について理解を深めることができます。

個人としては、より良い人間関係の構築の手助けになり、リーダーとしては、従業員に権限移譲したりコーチングしたりする際に役立ちます。

行動スタイルの診断方法

以下の手順で行動スタイルを診断することができます。

是非、やってみてください。

手順①4択問題に答える

まずは解答用紙を御用意ください。

以下4択問題の各項目に対して、あなたに最もあてはまる番号またはアルファベットを選択してください。

各カテゴリーについては、極端なものだけではなく、全体に焦点を置いてください。

人に合わせる・・・・・仕切るタイプ
D C B A
気が弱い・・・・・・・・・・友好的
1 2 3 4
物静か・・・・・・・・・おしゃべり
D C B A
落ち着いている・・・・興奮しやすい
1 2 3 4
サポート・・・・・・・・・・挑戦的
D C B A
のんびり・・・・・・・・・・・活発
1 2 3 4
従順・・・・・・・・・・・・支配的
D C B A
業務重視・・・・・・・・・人間重視
1 2 3 4
質問する・・・・・・・・・主張する
D C B A
真面目・・・・・・・・フレンドリー
1 2 3 4
協力的・・・・・・・・・競争を好む
D C B A
業務の事を話す・・個人的な事を話す
1 2 3 4
内向的・・・・・・・・・・・外向的
D C B A
控え目・・・・・・・・・・・社交的
1 2 3 4
熟慮の上で行動する・・ペースが速い
D C B A
事実を求める・・・・・意見を求める
1 2 3 4
意見をはっきり言わない・・・はっきり言う
D C B A
冷静・・・・・・・・・・・・感情的
1 2 3 4
控え目・・・・・・・・・遠慮のない
D C B A
選択肢を考慮する・・素早く行動する
1 2 3 4

各番号およびアルファベットを選択した数をそれぞれ数えてください。

手順②最も多いカテゴリを特定する

数が最も多かったアルファベットおよび番号を特定した上、以下のマトリックス図面の中にそのアルファ目っとおよび番号に一致する場所を見つけてください。

あなたの行動スタイルはどれでしたか?

私は②のAでコントローラー(プロモーター寄り)でした。

あなたのチームメンバーに同様の診断をすることで、そのメンバーのモチベーションが何によって上下するかが手に取るようにわかるようになります。

4つの行動スタイルの特徴

4つの行動スタイルの特徴は以下の通りです。

どのスタイルが優れているというものではありません。

どんなスタイルであっても結果を出すことができます。

また、見分け方や効果的なアプローチ方法など詳しい特徴は次の表に示します。

要素コントローラープロモーターアナライザーサポーター
見分け方・自分のやり方を重視
・決断力と主張が強い
・結果に関する質問
・興奮しやすい
・人に関する質問
・データを求める
・システマティック
・原因に関する質問
・親切
・人の役に立ちたい
・人に関する質問
強み・仕切る
・決断力がある
・結果重視
・刺激的
・創造的意欲を与える
・アイデアを創造する
・徹底的
・整理整頓ができる
・計画的
・チームで仕事する
・まとめ役
・人間関係志向
課題になる
特徴
・せっかち
・配慮に欠けている
・傲慢
・衝動的
・不十分な遂行
・不十分な計画
・優柔不断
・細かすぎる
・リスクを避ける
・同意しすぎる
・対立を避ける
・主張が足りない
苦手な事・時間を奪われる
・誰かに決定される
・退屈な説明
・事実確認の時間
・失敗する
・準備できていない
・自発的な行動
・拒絶
・機械的な扱い
・思いやりない態度
評価方法に
対する希望
・結果や成果・フィードバック・結果までのプロセス・身近な人から
効果的な
アプローチ
・要点をつく
・仕事に注目した会話
・自分の方法でやらせる
・責任者に任命する
・ライバルを作る
・素早い行動や会話
・自分で選ばせる
・概要を伝えて任せる
・より大きな目標の設定
・気持ちの高揚
・一緒に感情を示す
・素早く取り組む
・変化を生ませる
・アイデアを探す時間
・話をさせる
・詳細を追及しない
・アイデアを受け入れる
・プロセスを明確に
・事実やデータを扱う
・必要な情報を提供
・不意打ちを避ける
・全項目を漏れなく扱う
・論理的になる
・ごまかしは避ける
・十分な時間
・リスクは最小限に
・サポートの申し出
・関心を示す
・心配事を引き出す
・激しい衝突はNG
・人間関係作り

正確に見分け、効果的にアプローチしましょう。

行動スタイルへの適応

自分自身や他者の行動スタイルを理解することは、モチベーションとパフォーマンスを最大限発揮してもらう大きなメリットがありますが、他にも次のようなメリットがあります。

  • 自分にとっての常識は他者には非常識であることを理解できる
  • 他者を非難することをやめ、相手のことを理解しようというコミュニケーションが図れる
  • 自分と異なる意見であっても、その人に敬意を抱くことができる

ここからは、それぞれのスタイルへの適応方法についてもう少し詳しく解説します。

コントローラー

コントローラーに最も効果的に対応するためには、効率的な、結果思考な方法でコミュニケーションしましょう。

このスタイルが一番重視しているのは結果です。

自分の意見を明確に述べた上、コントローラーの人に最終決定権を譲ってください。

アプローチのポイント

  • 早速要点に入る
  • 業務のことを中心に話す
  • 時間を無駄にしない
  • 相手が選べる選択肢を与える
  • 概要を説明するが、必要に応じて詳細も提供できる状態にする
  • 決断力と自身を持つ
  • 最終決定を任せる

プロモーター

プロモーターに最も効果的に対応するためには、アイデアや願望をサポートし、レコグニションを与えましょう。

このスタイルが一番重視しているのは刺激です。

新しいアイデア、人、プロジェクトに大変関心を持つタイプです。

他者の前ではよく見えたいタイプです。

感じていること、感情、アイデア、ゴールについて話しましょう。

アプローチのポイント

  • 互いに刺激的な可能性を探る時間を取る
  • 話すのはほとんどプロモーターの人に任せる
  • 口論を避け、意見が合わない場合は代替え案を出す
  • コミュニケーションを刺激的で面白くする
  • プロモーターの人の新しいアイデアを聞く耳を持つ

アナライザー

アナライザーに最も効果的に対応するためには、あなたが事実に基づいて行動しており、早合点しないことを示しましょう。

このスタイルが一番重視しているのはリスク回避です。

アイデアや意見だけではなく事実やデータを提示し、アナライザーの人が詳細に向き合い判断するために十分な時間を与えましょう。

アプローチのポイント

  • 事前の連絡やプラン無しに始めない
  • 慌てず、各案件をじっくり取り上げる
  • 整理整頓して論理的な姿勢を取り、大袈裟な言い方をしない
  • 状況に慣れる時間を与える
  • 事実を探すことに協力を求める
  • リスクを最小限にする

サポーター

サポーターに最も効果的に対応するためには、サポーターの人の気持ちおよび周りとの人間関係をサポートし、尊重しましょう。

このスタイルが一番重視しているのは人間関係です。

チームの一員であるように感じさせること、強引に通したり権限を振るったりしないことが大切です。

むしろ、理解と尊重の姿勢の方が効果的です。

アプローチのポイント

  • サポーターの人とその人が感じていることに誠実な関心を示す
  • 強引なやり方ではなく、協力的な姿勢を示す
  • 焦らず、アイデアや懸念を引き出す
  • 意見の相違を慎重に探り、はっきりした対立は避ける
  • 励まして、自信を持てるようにする
  • 業務に入る前に人間関係に時間を割く

まとめ

今回は、他者をリードする力の1つとして、モチベーションを決める行動スタイルを理解することについて解説しました。

自身や他者の行動スタイルを正確に判断し、効果的にアプローチしましょう。

私の経験上、これらを実践できれば相手は必ずやる気になってくれて思った以上の成果が出るようになります。

以上、参考になれば嬉しいです。

\ こちらも要チェック /

よかったらシェアしてね!
目次