こんにちは、シュンゾーです。
今日は、トレーニングを効果的なものにするための手順について解説していきます。
さて皆さん。人に仕事を教える(トレーニングする)上でこういった悩み事はございませんか?
- めちゃくちゃ丁寧に説明しても伝わらない
- 仕事をなかなか覚えてくれない
- つきっきりで手取り足取り教えてる時間が取れない
この記事を最後まで読んで今日から教える側の行動を変えればこのような悩みの大半を解消でき、誰でも簡単に効果的なトレーニングを実践できるようにノウハウをまとめました!
トレーニングの4ステップ
トレーニングの効果的な手順は次の4つです。
- 準備:環境を整える
- 提示:やって見せる
- 実行:やらせてみる
- 評価:2人でおさらいする
それぞれに対してトレーナー(教える側)とトレーニー(教わる側)で実施すべきことを解説します。
準備
準備ではトレーニングがスムーズに執り行えるようにするために環境を整えます。
トレーニー、トレーナーはそれぞれ次のことをすると効果的です。
- 今日やることについて確認する
- 機材・資材のリストを確認する
- わからないところはトレーナーに質問する
- トレーニーにガイドを用意して実施の流れを説明する
- 必要な資材・機材をすぐに使える状態にする
- トレーニーが準備を終えるまで普段通りに生産ワークを実行する
- 準備を終えたトレーニーに知識確認の質問をする
準備はトレーニーが商品製造やサービスの目的(顧客が期待することや基準)を知り、目指すための「方向付け」にとても重要です。
手順(手段)ばかりを教えて顧客満足(目的)に繋がらないことが無いように、しっかりと目的意識を持って実施しましょう。
提示
提示では実際にトレーニーが基準や手順を目で見て確認します。
ここで重要なのは、トレーナーが長々と説明しないことです。「百聞は一見に如かず」のことわざの通り、人は100回聞くより1回見る方が理解しやすいし覚えがいいです。次のことを実施すると効果的です。
- ガイドの手順を一通り確認する
- トレーナーの実行手順を確認する
- 期待される基準と正しい手順でトレーニーに模範を見せる
- 必要に応じてポイントや理由を端的に説明する
提示を終えたらすぐに実行に移りましょう。
100回聞くより1回見るほうが効果的なのと同じく、100回見るより1回経験するほうが効果的に覚えられます。
実行
実行ではトレーニーがここまで確認したことを実践し経験を積みます。小さな成功と失敗を繰り返し何度もやることでより習得のスピードが早まります。
この時、トレーナーはトレーニーを励ましながら修正する「コーチ」という役割を果たすことが期待されます。コーチの役割に関しては別の記事でコーチングの重要性を解説しますのでそちらも参考にして頂けると幸いです。
このステップではそれぞれ次のことを実施すると効果的です。
- 慣れるまで手順を繰り返し実行する
- 慣れたら資材・機材の準備もトレーナーの手順を確認し実行する
- トレーニーの行動を観察し、できたことを褒める
- トレーニーを励まし、実行をサポートする
ここでトレーナーが決してやってはいけないことは次の2つです。
ついついやってしまいがちだとは思いますし、私にもその経験があります。
必要以上に手助けされたりミスの指摘を繰り返されると自信とモチベーションの低下に繋がります。
トレーニーが成功体験を積んである程度の自信とモチベーションを獲得するまでは意識的にポジティブな言葉をかけ励ますようにしましょう。
評価
評価では今日実行したことをトレーナーとトレーニーの2人で振り返り評価し、良かった点と改善すべき点を示すことでトレーニーのパフォーマンス向上に役立てます。これをフィードバックとも言います。
フィードバックは効果的に行うとトレーニーのパフォーマンス向上だけでなくモチベーションの向上や信頼関係の構築にも役立ちます。なぜならトレーニーは「この人は自分のことをしっかり見てくれてるんだ!」と考えるようになるからです。
そのためトレーナーは次のことを意識しながらフィードバックする必要があります。
- 「真面目だね」「がんばったね」「掃除が雑だね」
- 「正しい敬語だね」「笑顔を絶やさなかったね」「拭きムラがあるね」
限られた時間の中で実務の優先順位に負けてついついおろそかになってしまいがちなステップですが、トレーニーのパフォーマンス、モチベーションを上げることや信頼関係の構築に必要不可欠です。
少しの時間でもいいので必ず実施しましょう。
まとめ
今日はトレーニングの4ステップを通して効果的にトレーニングする方法を解説しました。
- 準備:環境を整える
- 提示:やって見せる
- 実行:やらせてみる
- 評価:2人でおさらいする
効果的なトレーニングはパフォーマンスの向上だけでなく従業員の働く価値の1つ「やり甲斐」の満足度に大きく影響を与え人材力を成長させ経営基盤を作ります。
トレーニングを苦手としてきた方も今日、明日からでも遅くはありませんので行動変化してみましょう。
以上、参考になれば嬉しいです。
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