【店舗ビジネスの基礎】利益のピラミッドで効果的に利益を伸ばす方法

こんにちは、シュンゾーです。

今回は効果的に利益を伸ばす方法を一緒に学んでいきたいと思います。

なかなか黒字にならないけど
どうすれば利益が出せるんだろう・・・

将来お店を開きたいけど
自分に経営できるか不安だな・・・

御自身のお店をお持ちの方やこれから開業したいとお考えの方には、このような悩みは付きものです。

この記事を読むことで利益の仕組みや利益の増やし方について知ることができますから最後まで読んで頂けると幸いです。

目次

利益を出す道のり

利益を伸ばすためには以下の3つのことを知る必要があります

  • 利益の仕組み
  • 損益分岐点
  • 利益のピラミッド

利益の仕組みを知る

利益というのは売上から費用を差し引いた「儲け」の部分のことです。

利益 = 売上 ー 費用

売上とは顧客に自社の商品やサービスを提供する対価として得るお金のことです。

費用とは売上を得るために必要なお金のことで、「固定費」と「変動費」に分かれており、以下のように分類されます。

固定費:売上の変動に左右されないもの変動費:売上の変動に左右されるもの
社員・役員の人件費原材料費
交通費パート・アルバイトの人件費
修理・修繕費など消耗備品費など

要するに、利益を最大化するには

  1. 売上を伸ばす
  2. 費用を減らす

この2点を実行する必要がありますが、費用を減らすにも限界がありますので売上を伸ばす方が重要と言えます。

では実際にどの程度売上を伸ばせば利益を出せるようになるのかを知るために「損益分岐点」があります。

損益分岐点

損益分岐点とは利益を出すために必要な売上のことで、固定費と変動費から算出します。

また、Break Even Sales ( BES ) とも言います。

次のグラフは損益分岐点を示したものです。

損益分岐点

このように、ある一定の売上を超えるとようやく利益を出せるようになり、以下の計算式で導きます。

損益分岐点(BES)= 売上 × 固定費 ÷ 限界利益(CM:Contribution margin)

限界利益(CM)= 売上 ー 変動費

そのため、まずは売上を伸ばすことを目指しましょう。

利益のピラミッド

では実際にどのようにして売上と利益を伸ばすのか?という疑問を解消するのが次の図「利益のピラミッド」です。

利益のピラミッド

ご覧の通り、人材力が基盤となりQSC、売上、利益を積み上げる構図です。ピラミッドを大きくするためには基盤を大きくする必要があります。

QSCという言葉に聞き覚えがある方も無いかたもいらっしゃるかと思いますので御紹介します。

QSCとは、クォリティ(品質)・サービス(接客の質)・クレンリネス(清潔さ)の頭文字をとったもので、顧客満足度を高めるために最も重視すべき指標です。

主に飲食店やホテルで使用されますが、それらに限らずあらゆる業種で業績改善に役立ちます。何故なら、どれだけ宣伝して集客しても基盤のQSCがお粗末ならせっかく集めた顧客が逃げて行ってしまうからです。

提唱者はマクドナルド創始者のレイ・クロックで、マクドナルドは現在でも業績が低迷するとQSCに立ち返って真剣に向き合って改善に取り組むほど重要な指標と言えます。

このように、売上を伸ばすためにはQSCを伸ばして顧客にあなたの商品やサービスを買う価値を提供することが最も重要です。

そして、QSCを伸ばして顧客満足を得るにはそれを実行する従業員を大切に育成し人材力を伸ばすことが第一歩です。

なぜなら大切に育成された従業員はプライドと満足感に満ち、顧客に高い価値を提供し満足させることができるからです。

また、職場に満足し良いイメージを持った従業員は周囲にポジティブキャンペーンをしてくれるようになり、未来の顧客や従業員を得る「良い循環」が生まれます。

反対に従業員に対してこれらの価値を提供できなければ、せっかく雇った従業員がすぐに辞めてしまうだけでなく、辞めた従業員は周囲にネガティブキャンペーンをするようになり、未来の従業員や顧客を損失する「悪い循環」が生まれます。

良い循環を生むために、まずは従業員を大切にするところからスタートしましょう。

まとめ:人材力がピラミッドを大きくする

今回は、どのようにすれば利益を上げることができるかを解説しました。

利益のピラミッドを活用して人材力・QSCを高めて売上を伸ばすことで利益を最大化させましょう。

きっとあなたのビジネスを持続的に成長させる基盤造りの一番の近道です。

以上、参考になれば嬉しいです。

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