会社経営をしているが部下に適切な指示を出せない
組織のリーダーを任されたが、仲間との信頼関係を築けない
あなたはこんな悩みを抱えていませんか?
でも、あなた自身の考え方を変えるだけでこの状況を変えることができるかもしれません。
実はビジネスの成功者は共通する考え方、マインドセットを持っています。
今から紹介するのはたった2つのマインドセットです。
世の中の成功者の多くはこの考え方を自然にあるいは誰かから学んで身につけています。
この記事を読めば、ネガティブ思考から解放され、従業員との信頼関係を築き、上手く仕事が回る考え方を手に入れられます。
ぜひ最後までご覧ください。
経営者に共通する2つのマインドセットとは?
マインドセットという言葉を聞いて、「ああ、アレのことね。了解了解!」となる方は記事の下に飛んでいただいてもいいですよ。
マインドセットとは「思考パターンや見方」のことです。
もともと生まれ持ったその人の性質や、育った環境、教育、経験によって形成されるもので、信念や価値観といったものもマインドセットに含まれます。
無意識の思考や行動のパターンのため、「自分はどうしてそう考えるのか?」と強く問われない限り、疑問も持たずにいることも少なくありません。
思考の癖のようなものなので矯正しようとすると、強いショックを与えるか、長い時間が必要と言われています。
最近では人材育成やコーチングの場でもこのマインドセット教育が取り入れられてきています。
人は知らぬ間に常識や判断基準などの固定観念を身に着けています。
これらはその人の行動原理になりますので、マインドセットを変えればトラブルに対する対処法なども変わります。
成功者と呼ばれる人が珍しいように、成功のための考え方、マインドセットを持っている人は稀なのです。
逆を言えば、成功者と同じマインドセットを持てばあなたも成功できる可能性があるということです。
さらに、このマインドセットで従業員教育を行うとチームワークが向上し、離職率を下げられるでしょう。
成功に必要なマインドセットはこの2つです。
- グロースマインドセット
- リーダーシップマインドセット
それぞれ詳しく解説します。
グロースマインドセットとは?成功を引き寄せるポジティブ思考法
考え方を変えると、行動が変わると言われてもピンと来ない方もいるかもしれません。
ですが、思い返してみて下さい。
ポジティブな人はトラブルが起きても前向きに対処法を考えて解決していけますよね。
しかし、ネガティブな人は「どうしよう・・・。怒られる。」といった思考にとらわれて問題解決に進めません。
その他にも、人を羨むばかりで自分の能力はどうせ低いと努力をしないなど、思い当たりませんか?
こうしたネガティブな考え方はフィックストマインドセットといいます。
フィックストマインドになると他人の評価を気にしたり、失敗を恐れて挑戦を嫌ったりする傾向が強くなります。
この対極にあるのがこれからご説明するグロースマインドセットです。
グロースマインドセットとは?
グロースマインドセットは「成長型マインドセット」ともいわれ、スキルアップや精神的な必須の考え方です。
提唱したのは、スタンフォード大学の心理学教授キャロル・S・ドゥエック氏です。
彼女の著書『マインドセット「やればできる」の研究』は世界的ベストセラーになりました。
グロースマインドセットの特徴は以下の通りです。
- 能力は高められるものと捉える
- 自分自身はより良くなれると考える
- 失敗を恐れない
- ストレッチな目標に挑戦したいと思う
- 他人からの評価よりも自分の成長に注目できる
- フィードバックを求められる
- 学ぶことが楽しい
- 成長が促進される
グロースマインドセットを身に着けると、課題に多角的なアプローチを試すことができるようになり、物事に積極的に取り組めるようになります。
また、遺伝や氏素性に関係なく、努力による成功を信じているので努力を惜しみません。
こうした姿勢を経営者自身が見せることで、従業員からの信頼も得られます。
グロースマインドセットを企業の中で活かすには?
実際にグロースマインドセットを導入している企業ではどのような結果が得られたのでしょうか?
実は世界的大企業のマイクロソフト社の社員教育でもグロースマインドセットが導入されています。
グロースマインドセットを取り入れている企業では、上司が部下に対して「必ず成長する」という目線をもって接しています。
そのため、部下の小さな成長や長所に気付き、成功体験はともに喜びあいます。
部下がミスをしたときも、責めるのではなく必要なことを適切に指導することで成長を促すことになるでしょう。
こうした組織の中では、上下関係なく自由で活発な意見交換ができます。
多様な価値観がある現代において、互いの価値観を認め合い、尊重できる組織では従業員も自然とグロースマインドセットが身に付きます。
企業の成長にグロースマインドセットを活かすには、まずは経営者がこのマインドを自身のものとしなければいけません。
リーダーシップマインドセットとは?組織のトップに必須の考え方
リーダーシップというとどんなイメージがありますか?
よく聞くリーダーシップとは、人に指示を出すのが上手い。みんなの先頭に立って組織を引っ張っていくといったイメージですよね。
リーダーシップとは経営者や組織のトップに立つ人間にとっては必須かつ重要なスキルです。
よくリーダーシップは生まれつき持った資質によるものが多いともいわれますが、実は後天的に伸ばすことができます。
部下や従業員との関係に悩んだら、リーダーシップマインドを習得してみましょう。
リーダーシップに必要な3つのマインドセット
リーダーシップに必要なマインドセットは以下のつに大別されます。
- 変化
- 率先
- 指導
変化は自分自身を変えるということ。
率先は、まずは自分が変化していくということです。
えてして人間は何か問題が起きると、その原因を従業員のミスや組織体制など自分以外の何かのせいにしてしまいがちです。
そこで、「改善のためには部下の考え方を変えないとだめだ」と考えたり、「組織体制が悪いから仕方がない」と諦めたりします。
自分以外の誰かや組織という大きな枠組みをすぐに替えることはできません。
ですが、自分自身を変えることは誰にでもできます。
周囲を変えずにまずは、自分が「変化」する。
これがリーダーシップマインドの第一歩になるのです。
そして自分が「変化」し、「率先」して問題に取り組むことで周囲の人の心を動かし、それが「指導」となります。
このとき、思考は論理的かつポジティブでなくてはいけません。
ストレスフルな場面や困難な状況に対して、あなたがポジティブに周囲を励ましながら対応することでリーダーとしての信頼を勝ち取ることができるのです。
リーダーシップマインドセットの実践例
それでは、実際の例に照らし合わせて考えてみましょう。
以下のような問題に直面したとき、あなたならリーダーシップマインドを持ってどのように対応しますか?
あなたはファミリーレストランの店長です。
今日のシフトメンバーは
あなた、厨房係、フロア係の3名です。
厨房係の鈴木さんは、ベテランですが感情の起伏が激しくすぐにイライラします。
フロア係の佐藤さんは、愛想がよく接客の問題もないですが新人で職場に不慣れです。
ランチタイムにいつもの2倍以上の来店者があり、満席で店の外にも待っている方がいます。
忙しさのあまり、佐藤さんはミスを連発し、鈴木さんは苛立ちから怒鳴り声をあげています。
こんなとき、あなたならどう対応、行動しますか?
もし、こんな状況でてんちょうであるあなた自身も感情的になったり、ネガティブな行動をしてしまったとしたら、せっかく来店されたお客様に不快な思いをさせてしまいます。
さらには、従業員である佐藤さん、鈴木さんにとっても気持ちの上がらない最悪な日となるでしょう。
ですが、ミスを叱らずフォローしたり、あと少しだから頑張ろうといったポジティブな声掛けが出来たとしたら、状況は決して悪くはならないでしょう。
考え方、マインドセットは意識的に繰り返すことで癖や習慣の様に自然と身につけることができます。
問題の捉え方を変えることで、従業員ともお客様とも幸せな時間を共有できるのです。
まとめ:2つのマインドセットを身に着けることで成功を引き寄せる
今回は成功者に必須の2つのマインドセットをご紹介しました。
グロースマインドセットによって手に入る成功とは?
- やればできる!能力は生まれ持ったものだけではなく、努力によって獲得できると信じ成長できる
- 他人との比較による評価ではなく、昨日よりも成長したことに注目できるようになる
- 新しいことへチャレンジすることを恐れなくなる
- フィードバックは積極的に受け入れられる
- 多様性を受け入れ、対等な関係を大事にする
リーダーシップマインドセットによって手に入る成功とは?
- 周囲を変えるのではなく、まずは自分が変化する
- 率先して物事に取り組むことで、ポジティブ思考を手に入れる
- ポジティブ思考で論理的に指導することで、周囲にもポジティブ思考が伝搬する
- 共通する思考、価値観の元で信頼関係のある組織ができる
成功者に共通する2つのマインドセットを習得して、成功への階段を一つずつ登っていましょう。