こんにちは、シュンゾーです。
今回は、マネジメントの基本となる「主体的に行動していく力」を身に付ける方法を解説します!
リーダーシップとは「影響を与えて行動を促す力」です。
自分自身やチームで目標を立てた時、それを実行に移すためには自身や相手を動かす力が必要です。
アイデアや計画を練ることは誰でもできますが、実行に移せる人はその中の10%に過ぎず、継続できる人に至っては1%しかいません。
何かを成し遂げるためには、自分自身や他者を力強くリードする力が必要なのです。
- 自分自身をリードする:自身の状況を変えることができる力
- 他者をリードする:自分のために行動してくれる人やチームを作る力
この記事では、経営やチームマネジメントの基礎となる2つのリーダーシップを身に付ける方法をまとめています。
リーダーシップスキル①自分自身をリードする
まず身に付けたいリーダーシップスキルは「自分自身をリードする力」です。
自分自身をリードできるとは、どんな状況でもその状況を変えるために主体的に行動し続けられる状態を指し、自立と自律で成り立ちます。
自立の状態:他者の力に頼ることなく物事を行える(他者に依存しない)
自律の状態:自身で考えて自身をコントロールできる(他者に強制させない)
この状態になると自分自身の置かれた状況を変えることができる上に、他者から信頼され敬意を持たれることで「他者をリードする力」の土台を築くことができます。
自分自身をリードするためのおすすめの方法は次の5つです。
- 成長・成功のマインドセットを持つ
- EQを上げる
- 自責思考でリフレクションする
- 効果的に時間管理する
- プロフェッショナルな印象を示す
成長・成功のマインドセットを持つ
次の2つのマインドセット(考え方・価値観)を持ち、行動し続けることが自分自身をリードする第一歩です。
グロースマインドセット:成長を促進する
リーダーシップマインドセット:周囲をポジティブにする
以下の記事では2つのマインドセットの特徴や具体的な使い方について解説していますので参考にしてください。
EQを上げる
EQとは「心の知能指数」を指します。同じ知能指数として良く知られるIQとは異なり、自分自身や他者の感情を知覚しマネジメント(管理)する能力です。
EQは4つのステップで構成されています。
自身や相手の感情を適切にマネジメントできれば家庭円満やビジネスの成功に大いに役に立つでしょう。
以下の記事ではEQを向上させる方法について解説していますので参考にしてください。
自責思考でリフレクションする
自責思考とは、物事の責任は自分にあるという考え方です。他にも原因自分論や自己責任論という表現も使われています。対義語は他責思考で、物事の責任は周囲や環境にあるという考え方です。
次に、リフレクションとは内省を意味し、振り返りを行って本質的に改善すること目的としています。リフレクションには次の4段階のレベルがあります。
レベル0:「出来事・結果」の振り返り
レベル1:「他者・環境」の振り返り
レベル2:「自身の行動」の振り返り
レベル3:「自身の内面」の振り返り
より高次の振り返りをすると本質的な改善が期待でき、成長が加速します。
以下の記事では自責思考とリフレクションに関して解説していますので参考にしてください。
効果的に時間管理する
時間管理する方法は次の3つです
- 2タイプの時間管理方法を使い分ける
- 計画して1つずつこなす
- マルチタスクをこなす
- 時間管理のツールを活用する
- 優先順位を付けてプランニングする
効果的に時間管理できると次のようなメリットがあります。
- 生産性の向上
- 目標達成能力の向上
- 職場の上司、部下や取引先に信頼される
- ワークライフバランスの改善
- 心の平穏を得る
以下の記事では、限られた時間を有効に管理する方法について解説していますので参考にしてください。
第一印象でプロフェッショナルなイメージを作る
プロフェッショナルなイメージを作るポイントは次の4つです。
- ビジュアルメッセージ
- 口頭のメッセージ
- 文章によるメッセージ
- コミュニケーション手段
また第一印象は相手との今後の関係構築を大きく分けるほど重要です。
時間をかければ相手のことをよく知ることができますが、第一印象が悪いと相手のことを知ろうとすらしません。
信頼と敬意を得る土俵にすら立てない可能性が大きくなるのです。
反対に第一印象が良いと、信頼と敬意を得るのにかなり有利な立場で関係を始められるでしょう。
以下の記事ではプロフェッショナルなイメージを作る方法を解説していますので参考にしてください。
リーダーシップスキル②相手をリードする
自分自身をリードできるようになったら、次は他者をリードする考え方と方法を学んで実践しましょう。
自分自身をリードできるようになったあなたは、他者への影響力が飛躍的に向上しています。
影響力 = 信頼 + 敬意 :信頼と敬意が大きいほど及ぼす影響力が大きくなる
他者をリードするためには次の6つの方法がおすすめです。
- 適切に権限移譲する
- 効果的にトレーニングする
- コーチングで目標達成をサポートする
- コンフリクトを適切にマネジメントする
- 行動スタイルの多様性を活用する
- 他者のパフォーマンスをマネジメントする
適切に権限移譲する
権限移譲とは他者にタスクの実行権限を与えることで、要するに仕事を任せることです。
会社で出世したり事業を成長させたりする中で、必ずあなたがリーダーとなって「部下や同僚に仕事を任せる」機会が生まれます。
有能なリーダーは
- チームの明確なゴール(目的)を設定する
- 相手に期待することを明確に伝える
- 明確な責任と基準を設定する
- トレーニングとフィードバックを提供する
- 必要に応じてフォローアップする
タスクを移譲した相手のタスクに対する経験レベルに応じて効果的なアプローチ方法を取ることで相手の成長を促進し、モチベーションを維持します。
また権限移譲する際はその人の経験レベルに応じてリーダーのアプローチを次のように変化させる必要があります。
未経験 → ガイド型:指示的
不慣れ → コーチ型:指示的且つ支援的
経験レベル中~高 → コンサルティング型:支援的
熟練 → エンパワメント型:関与少なめ
以下の記事では、有能なリーダーのポイントと権限移譲の効果的な方法について解説していますので参考にしてください。
効果的にトレーニングする
トレーニングは次の4ステップで実施すると非常に効果的です。
- 準備
- 提示
- 実行
- 評価
効果的なトレーニングは相手のスキル習得スピードを飛躍的に伸ばします。
また、効果的なトレーニングが生み出す信頼と敬意は非常に大きいです。ほとんどの人は初めて何かを学ぶときに教えてくれた人の印象は良くも悪くも覚えています。そのため、他者をリードするためにトレーニングスキルは第一歩と言えます。
以下の記事では効果的なトレーニングの4ステップと決してやってはいけない落とし穴について詳しく解説していますので参考にしてください。
コーチングで目標達成をサポートする
コーチングは、人が現状自分1人で達成できない目標を達成するために必要となる能力や行動をコミュニケーションによって引き出すサポートをすることです。
手法を教えて引っ張って相手のスキルを伸ばしていく「トレーニング」とは少し意味合いが違いますね。
大切なのは自分自身の力で達成できるようにポジティブにサポートすることです。
ポジティブなコーチングの原則は次の4つです。
- 傾聴による信頼構築
- 話し易い環境を作る
- アクティブリスニングを実践する
- 考えさせる質問で自ら答えを出してもらう
この4つの原則を実践し、相手のやる気と能力を引き出し目標達成に導きます。
以下の記事では、コーチングの原則や具体的な手順について解説していますので参考にしてください。
コンフリクトを適切にマネジメントする
コンフリクトは他者との衝突・対立・意見の相違のことです。通常、コンフリクトは自身が影響を与えることができない「関心の輪」の領域で多く発生します。
衝突・対立と聞くとネガティブな印象を持つ人が多いかもしれません。しかし、ビジネスで成功する人はむしろコンフリクトをチャンスと捉えます。
コンフリクトマネジメントには5つのスタイルがあります。
競争:Win-Lose
協力:Win-Win
妥協:Lose-Lose
回避:Lose-Lose
適応:Lose-Win
どのスタイルにもメリット・デメリットがありますのでどのスタイルが優れているかではなく、状況に応じて使い分ける必要があります。
コンフリクトが起きにくくするポイントと、起きたときの適切な対処方法について以下の記事で解説していますので参考にしてください。
行動スタイルのタイプを理解して扱う
行動スタイルの診断はコーチングの効果を上げるために相手を知る上で最も有効な手段です。
行動スタイルは次の4つに分類されます。
コントローラー:結果重視
プロモーター:刺激重視
アナライザー:リスク回避重視
サポーター:人間関係重視
これら4つのタイプでは得手不得手があり、それぞれ合う・合わないが発生します。
そのため自身と相手のスタイルを知ることが第一歩です。
どのスタイルが優れているというものではなく、全てのスタイルに強みや弱みがあります。
大切なことは自身のスタイルを知り足りないことを学ぶことと、相手のスタイルを知り相手がやる気と能力を最大限に発揮できるようにアプローチすることです。
以下の記事では、行動スタイルの判断の仕方や特徴、効果的なアプローチ方法について解説していますので参考にしてください。
パフォーマンスを改善し、継続的に向上させる
効果的に他者のパフォーマンスを向上させることは他者をリードするリーダーシップスキルの集大成です。
ここまで学んだ内容を実践し、以下のポイントを押さえてチームメンバーのパフォーマンスを継続的に向上させましょう。
- 効果的な目標と計画を立てる
- まずは長期のゴール(目的)を明確にする
- ゴール達成に向けてSMARTな目標を作る
- 目標達成のために詳細な計画を立てる
- パフォーマンスの向上を継続的にサポートする
- パフォーマンスに与える影響の割合を理解してサポートの内容を明確にする
- 環境面が75%
- スキルや意欲が25%
- 定期的なフィードバックを提供する
- パフォーマンスに与える影響の割合を理解してサポートの内容を明確にする
以下の記事では、チームメンバーのパフォーマンスを改善し、継続的に向上させる具体的な考え方や方法について解説していますので参考にしてください。
まとめ
リーダーシップは目的を達成するためのマネジメントの基本です。
- 自分自身をリードする
- 積極的に家計を見直す
- 必要なものと不要なものをしっかり見極める
- スキルアップのために自己投資する
- 自分に合った副業を見つけて始める
- 本当に自分に合った仕事をするために転職する
- 投資の勉強をして始めて長期的に継続する
- 他者をリードする
- 相手の自立を促して個人の生産性を高める
- チームをマネジメントしてより大きい成果を出せる
- 上司に評価されやすく出世が早いため年収が上がる
- 人を雇って事業を大きく成長させられる
壁に当たったり躓いたりした時はここに立ち返ることがおすすめです。
人を育てて活かして業績を伸ばす準備をしましょう!